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オゾン・マイクロバブル:カット野菜など殺菌

野菜殺菌への利用

オゾンマイクロバブルを利用
オゾン水殺菌をご検討の場合、何ppmのオゾン水濃度があれば良いのかと疑問になります。

推奨案
オゾンを含有したマイクロバブルを用い取り切れない有機物・汚れを洗浄し、汚れの混じった水を殺菌し戻す。
野菜の種類、土壌、どれも異なります。貴社で実験を行い導入をお薦めします。



無処理 NaCLO液浸漬 高濃度オゾン水洗浄 UVAOP洗浄
菌株 試料1 試料2 試料1 試料2 試料1 試料2 試料1 試料2
Bacillus megath
(耐熱性芽胞菌)
1.9×106 3.3×106 8.1×104 3.2×104 2.3×102 8.1×102 1.9×101 0
Bacillus subtilis
(耐熱性芽胞菌)
1.2×104 3.2×104 4.1×103 3.3×102 3.6×102 2.1×102 0 3.2×101

<表―1オゾン水による微生物の不活化効果> (厚生省予防衛生研究所データ)
微生物 水中オゾン:ppm 微生物濃度:個/ml 接触時間:秒 死滅率(%)
大腸菌 0.96 105 5 100
ブドウ球菌 1.08 105 5 100
緑膿菌 1.01 105 5 100
クロストリジュウム・
パーフリンジェンス
0.96 105 5 100

人参殺菌洗浄目的:仕様内容
下写真はカット野菜向けでは有りませんが、導入した機器です。
10~14L/min処理 オゾン濃度:約0.5~3.0 ppm
運転方式:制御盤ON,OFFによる運転
原料空気処理には酸素PSAを使用。
写真のように、上記スペックで500mm×300mmのコンパクトな機器となっています。
オゾナイザーも小型機です。
オゾンマイクロバブルにて洗浄中 オゾン溶解実機 マイクロバブル発生
上記の右下写真のように、オゾンを溶解させる機器はこれだけです。溶解高率が良いのでオゾナイザーも小型のものになり、廃オゾン処理の機器は不要です。

マイクロバブル発生器BT-50の簡易利用方法

bt-50マイクロバブル発生器オゾン水はオゾンガスが溶解した水ですので水には表面張力があり、疎水性のものには馴染みませんが、オゾンのマイクロバブル化により対象物への直接的な働きかけにより除菌効果が発生すると考えられます。
BT-50は、デルタ弁にチューブを取付てオゾンガスを自吸しますので、簡単にオゾンマイクロバブルが利用出来ます。


簡易オゾンマイクロバブル発生器

オゾンマイクロバブル生成用途に最適なオゾナイザーUVランプ式オゾナイザー
オゾンガス濃度約100ppm
カット野菜の殺菌で塩素が敬遠されるのは、反応による結合塩素の問題が一番です。オゾン水を利用する理由としては結合塩素が発生しないに尽きます。
しかし、オゾン水は殺菌水の状態である必要があり、また撥水効果がある部分には中々浸透しません。
オゾンマイクロバブルは微細孔に入り込み、オゾンによる殺菌を直接行います。
NOxを生成しないオゾナイザーとマイクロバブル発生器BT-50の組み合わせで洗浄を行うと相乗効果があります。

オゾンマイクロバブルシャワー
BT-50 1個15L/min程度
マイクロバブル発生器が複数個必要な場合も単品でご購入頂けます。



ヤフーショッピングでもご購入頂けます。
弊社への直接のご注文ではご入金後発送と着払いのみ。



オゾン濃度

オゾン濃度は、気相と液相では同じppmが使われますが、中身は異なりますので注意が必要です。
気相オゾン濃度は体積比となり、液相オゾン濃度は重量比です。
オゾン発生量との比較
気相中オゾン濃度を空間1m3において1時間で1ppmにする場合
→1ppm×48g/mol÷22.4L×1m3/h=2.14mg/hのオゾン発生量が必要

オゾン出口濃度1ppmで風量0.5m3/分の装置で1時間稼働した場合のオゾン発生量
→1ppm×48g/mol÷22.4L×30m3/h=64.2mg/hのオゾン発生能力のある装置となります。

液相中オゾン濃度1ppmの場合
→1L/min×1mg×60min=60mg/hのオゾン発生量が必要

※温度等は省略して、単純な計算です。
同じオゾン濃度1ppmでも上記通り、気相と液相ではオゾン必要量が全く異なります。
ちなみに弊社でご提案している工業用空気殺菌のオゾン濃度目安は1ppmです。
機器選定でオゾン発生量に注目しがちです。例えるならば同一濃度の塩素が1kgと10kgの容量違いとなります。1Lの水を残留塩素濃度1ppmにする場合、12%濃度の塩素を注入する量は0.007ml/Lです。
12%濃度の塩素1kgで残留塩素濃度1ppmにすることが出来る水量は、約12,000Lです。10kgの塩素では単純に10倍の水量となります。
ではなぜオゾンに至っては、オゾン発生量に注目するのでしょうか?答えはオゾンは水に簡単に溶解しない為、量でカバーしようとしているのです。量でカバーする弊害は、未反応オゾンが(余剰オゾン)周囲環境に影響します。
ポイントは、オゾンガス濃度とガス量です。